2015年7月25日土曜日

我が家のネコの刺しゅう (4)

我が家のネコの傷も癒えて、自由を制限されていた状態から、
どこへでも出かけられるようになった。
しかし、猫は外へ出かけても、すぐ家に帰ってくるようになった。
時には、後ろをついていかない私を振り返り、
「今回は一緒に行かないの?」と、言っているようにも感じる。

私にとっては、モデルのネコがすぐ傍にいてくれれば、いつでも、毛の流れを確認したり、
刺繍糸の色を、モデルさん自身に合わせられるので、都合がいい。

猫も年を取ってきたので、白髪が増えて、若いころの毛の色とは、
微妙に違いがある。

目の色も、若いころは、きれいな透き通るような緑色だったのに、
最近は、少し白っぽい緑色に変化しているように見える。


我が家のネコの刺しゅう。   今回は、目と、髭を刺しゅうして、終了としよう。。。

左の目の目頭の隅に、
薄いグレーで、数針。

目の緑色の角膜の部分は、
薄い黄色系茶色から、
白っぽい緑、
少し濃いめの緑、
瞼近くの影に、モスグリーン
を、少しずつ様子を見ながら、ステッチ。










右の目。








黒い瞳を刺す部分は、開けておいた。
緑で角膜部分全体を覆ってしまってから、瞳を重ねようとすると、
糸の厚みを、刺しゅう針で刺し通すのに、力が必要になる。







瞳が入りました。















眼球の表面での、光の反射を、
白に近いグレーで、数針。






これで、一気に、イメージが変化してきます。










鼻の両脇の、
髭の生えているところの、毛穴?

黒っぽい斑点が、横に並んでいます。

濃いめのグレーで、点々を並べましたが、もう少し大きな点で刺繍した方が良かったみたい。










真っ白な髭は、
グレーの点々の、所々からだけ、伸ばしてみました。

グレーの毛穴全部から、髭を生やしてしまうと、顔下半分が、髭だらけになってしまいそうだったから。



両目頭の上にも、白い毛を2本づつ
加えまして、・・・






:::終了:::




もう一枚、刺しゅうのフープを、少し傾けて、


ちょっとだけ、困ったような、寂しそうな表情になりますね。

今では、元気に走れるように、回復しました。

良かった、良かった。


2015年7月24日金曜日

我が家のネコの刺しゅう (3)

怪我をしてしまった我が家のネコ

首には、パラボラアンテナのようなプロテクターを付けられ、

家から外に出るときには、どこかに行ってしまわぬように、

紐を付けられ、自由に散歩することや、

体の毛づくろいをする自由も、無かった。


ようやく、傷の抜糸が済んで、

ザックリと切れていた傷口が、くっつきました。


動物病院から家に帰ってきて、パラボラアンテナのようなプロテクターを首から外し、

「さぁ、自由に遊んできてもいいよ。」

と言ったけど、

我が家のネコさんは、そのまま、死んだように眠ってしまいました。

長い間、首のプロテクターを付けられたままで、きっと、よく眠れていなかったのでしょう。私が、時々寝ている様子を見に行っても、気づかずに眠っていました。

まぁ、とにかく、化膿することなく、傷が治ってよかった。

私自身も、猫の外出に付き添うことから解放されて、
ホッとしました。

猫の付添いは終了したけれど、猫の刺しゅうは、まだまだ、終わりません。

前回に引き続き、

頬を、外側から顔中心に向かって、
埋めていきます。

左の写真では、頬の縞模様のほかは、グレー1色のように見えるかもしれませんが、

実際は、グレーの濃淡と、茶色系ベージュの濃淡を取り混ぜながら、刺しゅうしています。


私は、猫の横顔から耳の下までの、短い毛がびっしり密集して生えているあたりを、撫でるのが、
滑らかな感触で、一番好きです。



次は、
猫ちゃんのおでこを、
やはり、外側から、中心に向かって、刺しゅうしていきます。

















おでこの縦じまを入れながら、
顔の中心に向かって、
刺しゅうを続けます。


















鼻筋は、一番高い所だけ、
白い色を使って、明るい光を、
鼻の左側は、少し陰になるので、
グレーとベージュで、陰影をつけてみました。



次は、猫の目です。


縦長に、幅を変化させる、瞳の部分を、鉛筆で、少しずつ様子を見ながら、布に描き込んでみました。


丸い瞳の方が、猫のかわいさが出るのですが、今回は、怪我をしているときの顔なので、瞳は、楕円形ぐらいにしようかな。

我が家のネコの刺しゅう (1)で、パラボラアンテナのようなプロテクターを付けている猫の顔の写真を見たら、かなり細い瞳になっていたが、あまり細い瞳だと、機嫌の悪そうな顔になってしまうので、
少し、瞳の幅を修正しましょう。


                                  ・・・・・・つづく

2015年7月21日火曜日

我が家の猫の刺しゅう(2)

怪我をしてしまった我が家のネコ

家の近所のお散歩(見回り?)を、好きなだけ行かせるわけにはいかない状態。

パラボラアンテナみたいなプロテクターを、首に巻いているので、
かゆいところを掻くこともできず、体を舐めて毛づくろいすることもできず、
相当ストレスがたまっているようだ。

毛づくろいの時間を、ただ寝ることで、埋めている。

前回に続き、我が家のネコの刺しゅう(ニードルペインティング)

耳が刺しゅうし終えた後は、

鼻の先だけ。

我が家のネコは、鼻の穴の周りに、
黒い色がついている。


鼻の下の、ピンクの肌が透けて見える部分に、小さなステッチで、ピンク色を刺しておく。

鼻の下のふくらみの下の、口元は、
鼻の下との境の、影の部分に、
茶色系を刺し、所々に、肌色のピンクを加える。


鼻の周囲は、このままにして、

次は、顔の下、肩を先に刺しゅう。

右側から光がさしている想定で、

顎下から左側に、影を入れる。

白からベージュ系を使った。








次に、顎の下の部分と、小さな顎。

上の写真と同様に、アゴの左側に影を入れるように、右側は白めに仕上げたつもりなのですが、、全体にグレーに写ってしまっている。


残念。








鼻の周りのふくらみを刺しゅう。

下の方に、グレーやベージュを入れ、

上に行くにしたがって、光を受けて、

白く見えるように、

特に、右側は一段と白い糸を使いました。


その後に、頬の部分を外側から、内側に、
刺しゅうを刺し進めていきます。



我が家のネコの毛色は、グレーと、茶色の混ざったような色に、黒い縞模様。

刺繍糸の、色の選び方がかなり迷った。

目が、縁取りだけだと、かなり、怖い・・・・


つづく・・・

2015年7月17日金曜日

我が家の猫の刺しゅう (1)

7月4日の夕方に、猫がおなかをなめているのを見て、
いつもと違う様子に、気が付きました。

猫のなめていたおなかの部分が、すっかり毛が抜けて、ピンクの肌が見えていました。

あらっ? なんだろう?   と、猫に近寄ってみると、

3cmほどの、切り傷が、パックリと口を開けています。
一生懸命舐めていたため、血は付いていませんでしたが、
傷は深く、表皮の下まで見えていました。
泣かずに、必死で傷を治そうと舐めていたなんて、おぉ、かわいそう・・・・

人間が、これくらいの傷を負ったなら、きっと、うめき声では、済まないかも・・・・・
私だったら、涙ボロボロでしょう。

その日は、猫の傷口に、抗生物質の塗り薬(人間用)を塗って、
猫の首には、パラボラアンテナのような形の、プロテクターを付けて、
傷口を舐めないように、保護しました。

翌日、近所の動物病院へ、傷を診察してもらうために、猫を連れて行きました。

私と夫には、傷に薬を塗ることをおとなしくさせてくれていたのに、
動物病院の診察台の上では、猫が興奮して、凶暴化してしてしまって、
治療がしにくい状態になってしまいました。

しかし、この傷では、ほっといて自然にくっつくような傷ではないということ。
そこで、全身麻酔を打って、眠らせた状態で、傷の縫合をするために、
一晩入院することになりました。

あぁ、泣いている猫を、ひとり病院に置いて帰ってくる寂しさよ・・・・・ ・ ・


次の日、動物病院に迎えに行って、
猫のおなかの傷は、                   
こんな感じで、4針縫われていました。
おぉぉぉ、痛々しい


それから、首のパラボラアンテナは、24時間付けっぱなし、(食事時だけ外して)
家の外に出たがる時には、この紐をつけて、私がついていく
夜中でも、朝3時でも、外に出たがるので、いや~、疲れた~。

そんなこんなで、ずっと、猫に付きっ切りだったので、
猫の刺しゅうを、し始めました。


モデルは、この方。➪➪➪

動物病院の受付の人に、
「16歳にしては、若く見えますね。」
なんて、いわれて、
飼い主を喜ばせた。

が、この顔は、
パラボラアンテナを付けられて、
少しむっとしている。





まずは、
右耳。

薄~い耳たぶから、
光が透けて、
外側は、ピンクベージュ色。

耳の中心あたりは、
光を通さず、影になって
濃い茶色。


耳たぶの内側から、外側に向けて、
白い毛が、密集して生えている。






次は、
左耳。

白い毛で覆われていない
耳の外側から、

Long and short stitchで、
色を変えながら、ステッチ。












両耳

右の耳の方が、きれいに出来た。


白い耳毛の柔らかいカーブが、

むずかしい。






次は、アゴです。

ゴロにゃ~ん